子どもたちの肥満防止のポイント7つの頭文字を集めると「やたらにふとり」となります。学校給食における肥満の栄養指導にお役立てください。
睡眠中は体のエネルギーの発散・消耗は止まりますが、胃腸の消化・吸収の働きは止まりません。そのため就寝前に食べると太ってしまいます。夜食で質性の食品をとるのははひかえるように指導することが大切です。
自分の栄養所要量以上を食べると、余分のものは脂肪に変わり、蓄積していきますので、多食の人は太ります。
肥満児は普通児よりも運動への興味が薄く、運動能力・体力も劣ります。動こうとしないためにエネルギーを消費せず、糖質は脂肪に変わり蓄積して肥満になってしまいます。
食事を抜くと、胃腸の働きが静止して空腹になります。すると代謝に異常をきたして糖質や脂肪の吸収が早くなります。また、次の食事で食べ過ぎてしまいます。その結果、一食を欠食すると初めは体重が減少しますが、その後太ってしまうのです。
欲求不満や怒りがあったり、運動や競技で遅れをとって劣等感をいだいたり。子どもはそうしたストレスが刺激となって過食してしまいます。食べることでストレスを解消し、心の安らぎを得ようとするのです。過食は肥満につながります。そうした刺激を与えないことが大切です。
糖質は膵臓から内分泌されるインスリンによってエネルギー化します。過剰にとるとインスリンの分泌が間に合わず、糖質はエネルギー化されずに脂肪に変わってしまいます。糖質性の食品を摂りすぎないように、繊維性の食品を同時にとるように指導しましょう。
肥満には遺伝も関係しているそうです。両親または片方の親が肥満の場合、子どもが肥満の確率が高くなります。